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オルガンの部品調達はどのように? [オルガン修理]

◆ヤマハ・カワイ・西川 リードオルガン修復:東京都渋谷区の川上楽器です◆


☆またしてもオルガンのブログを更新するのが久々になってしまいました!



☆久しぶりのクイズです!
 Q1:「リードオルガンのこの部品は何でしょうか?」

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 A1:早くも答えが・・・
   四角い穴がたくさん開いていますね。
   リード室と呼ばれる部分です。 リードは全て外してある状態です。
   本来は其々の四角いスペースに真鍮のリードが備わっています。

   手前が1列半、後ろ側にもう1列あります。
   リードオルガンにとって、リードは最重要なパーツですよね!









☆色々なパーツの写真です。
 Q2:「オルガン修理の際、パーツ調達はどうしているの?」

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 A2:「リードオルガンのパーツ調達は?」答え・・


 まず、ピアノの場合はメーカーから純正パーツ又はアッセンブリーユニット
 を取り寄せることが可能です。又、パーツ専門業者さんからも様々な
 部品を取り寄せることが出来ます。

 「リードオルガンの場合、パーツはどうするのでしょうか?」
 大正時代・昭和初期のオルガンもあります。 国内大手メーカーは
 既に製造を中止しており、部品供給も廃止されています。
 
 ラバーはゴム屋さん、バネはバネ屋さん又はパーツ屋さん
 に個別にお願いしています。
 フェルト等ピアノパーツで代用出来るものもあります。
 その他ハンズで買ってきて、自分で作成したりすることもあります。

 リードなど音色に直接関係する部品は、当時のパーツを
 用いると同じような枯れた素晴らしい音色になります。
 複数のリードオルガンから部品を集めておいて、
 修理を行う際、必要に応じて引用します。



 上記の写真は修理中のオルガンではなくて
 パーツを取る為に、オルガンをバラした部品
 の写真でした。

 但し、かなり多くの部品を調達済みで
 当工房は部品だらけです・・・ 
 少々片づけなくては。



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 ㈱川上楽器店 リードオルガン修理・調律・販売
http://www.kawakami-gakki.com/psa/organ.html
 東京都渋谷区東1-4-26
 03-3409-4315  日・祝休み
 代表:川上勝義  【オルガン技師: 難波憲治】
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------- ひとくちMemo ----------------------------------------

※空気袋について
 ラバーを貼り付ける側の棚板にヒビが入っていたり、
 棚板が反ってしまっていることが多々見受けられます。
 (戦前は無垢材が多いので)
 木工部分を完全に修復してからラバーを張り替えます。
 この木工修理が予想以上に難航するケースが多いですね。

※当工房では空気袋を必ず新しいラバーに張り替えます。
 古いラバーに自転車のパンク修理キットの様なシールが
 貼られているオルガンをよく見かけます。
 その場しのぎの修理ですと、1カ月も経たない内に
 空気がもれて音が出なくなってしまいますよ。
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